記録的な大雪
2005年(平成17年)12月~2006年(平成18年)3月にかけて 平成18年豪雪
大雪災害。特に、2005年(平成17年)12月から2006年(平成18年)1月にかけて、非常に強い寒気が南下した影響で、日本海側を中心に記録的な大雪となり、1月19日には新潟県津南町で最深積雪416cmを観測しました。
山間部を中心に、除雪作業中の事故や倒壊した家屋の下敷きになるなどして、期間中に全国で152人が死亡、家屋の損壊は4,700棟以上にのぼる甚大な被害となりました。
ライフラインへの影響
また、前月の2005年(平成17年)12月22日には、強風に伴い電線同士が接触してショートする「ギャロッピング現象」により、新潟県下越・中越地方の広い範囲で大規模な停電が発生するなどライフラインへの影響も深刻でした。
気象庁はこの豪雪を「平成18年豪雪」と命名、豪雪で命名されたのは「昭和38年1月豪雪」以来となりました。
災害時のライフライン
ライフラインは、電気、ガス、水道などの公共設備、電話、インターネットなどの通信設備、物品や人の移動に用いる物流や公共交通機関など、日常生活を送る上で必須となる設備ですが、災害時これらの情報を知ることが大事です。
ライフライン情報
「いのちとくらしをまもる防災減災」を一人ひとりが実行していくための防災情報ポータルサイトでは、最新のライフライン状況(電気・水道・ガス・通信)を見ることができます。
出典 国土交通省|防災ポータル|災害時、見てほしい情報[ライフライン情報]
停電と断水も工夫で乗り切る
山陰地方の大雪(平成22年12月~23年1月)
停電と断水も工夫で乗り切る
~石油ストーブ、カセットコンロ、湯たんぽ、山の水が大活躍~(松江市 60代 女性 公民館長)
12月31日の朝、近所のかたから「お宅は電気きてる?」と聞かれました。周辺はどこも電気がきてなくて、電力会社へ電話することにしました。しかし、いっこうに繋がりません。みんなで何十回とかけ、やっと繋がりました。電力会社も、こんな事態は想定してなかったと思います。
その日から1月3日の夜7時ごろまで、4日間停電しました。うちはオール電化なので、電気がないと、お正月準備もできません。31日の夜は、深夜電力で温められたお湯が使えましたが、それ以降は使えませんでした。
納屋から石油ストーブを捜し出してきて、お湯を沸かして湯たんぽで暖をとったりしました。カセットコンロも使いました。お正月前で、たくさん買い物をしていたので助かりました。
断水もしていたので、トイレに流す水は山から水を汲んで使いました。ただ凍りついていたので、溜めるのが大変でした。コンビニで何でも買える時代ですが、今回の経験で、工夫することの大切さを実感しました。
出典 内閣府防災情報のページ|一日前プロジェクト
まとめにかえて
ライフラインとは日常生活を送る上で必須となる設備のことで、災害時のライフライン対策は非常に重要です。平時から家の設備の不具合を点検・修繕や災害備蓄、避難場所の確認等を事前に確認しておくことが大切です。また災害発生時にライフラインがどれくらいで復旧するかなどを知っておくことは、防災用品をそろえる上でも重要です。