平成30年9月30日に日本列島を縦断した台風24号は、猛烈な風と高潮をもたらし、南西諸島から東日本にかけて甚大な被害を引き起こしました。各地で観測された強風や高潮、家屋の損壊や浸水被害など、自然の猛威が明らかになる中、災害対策の重要性が浮き彫りとなりました。特に、事前の防災情報やタイムラインを活用することで、被害を最小限に抑える行動が求められます。本記事では、台風24号の影響や防災情報の活用方法について解説します。
猛烈な風と最高潮位を超える高潮
2018年(平成30年)9月30日 平成30年台風24号
9月21日、マリアナ諸島近海で発生した台風24号は、28日から30日にかけて非常に強い勢力で沖縄地方に接近し、30日20時頃には和歌山県田辺市付近に上陸後、東日本から北日本にかけて日本列島を縦断しました。
猛烈な風と高潮
この台風では、南西諸島や西日本、東日本を中心に各地でこれまでの記録を更新する猛烈な風を観測したほか、紀伊半島などで過去の最高潮位を超える高潮を観測しました。
沖縄本島地方では27時間にわたって暴風域に入るなど、南西諸島では長時間台風の影響を受けた。鹿児島県与論町で最大瞬間風速56.6m/sを、屋久島町では3時間解析雨量約240mmを記録し、家屋の損壊や浸水が相次ぐ大きな被害をもたらしました。
また、台風は上陸後も勢力を維持したまま東日本を通過したため、台風の東側に入った関東地方でも暴風となり、東京都八王子市では最大瞬間風速45.6m/sを記録しました。
タイムラインや防災気象情報で災害に備える
事前にタイムラインで災害への取り組み方を考えるとともに、防災情報を把握した上で備えることは防災に取り組む上で有益です。
タイムラインを知る
タイムラインで災害に立ち向かう
近年、雨の降り方が局地化、集中化、激甚化しています。被害を最小限にするためには、施設整備による対策だけでなく、ソフト対策との組み合わせが重要です。
みんなでタイムラインづくりに参加して、大規模災害に備えましょう。
出典 国土交通省|タイムライン
防災気象情報・避難情報等に基づく避難行動(風水害編)
豪雨災害から身を守るために防災気象情報や避難情報について学びましょう。
災害が発生しそうなとき、皆さんや家族の身を守るためには、気象庁などから出される防災気象情報や市町村から出される避難情報をもとに、適切なタイミングで避難などの行動をとる必要があります。
出典 総務省消防庁|防災・危機管理eカレッジ|風水害へ備えるために
暴風や高潮から身を守るポイント
台風で起きる暴風の被害 対策のポイントは?
「暴風」で警戒すべき点です。台風で起きる暴風は、看板が飛んだり、トラックが横転したり、電柱が倒れたりするなど大変危険です。被害を防ぐための具体的な対策を紹介します。
出典 NHK防災|台風で起きる暴風の被害 看板落下 トラック横転 電柱の倒壊など 対策のポイントは?
高潮から身を守るポイントは?
高潮から身を守るポイントは?ゼロメートル地帯は要注意
出典 NHK防災|高潮から身を守るポイントは?ゼロメートル地帯は要注意
まとめにかえて
大規模災害への備えとして、事前に災害を知って心得を持っておくことは大事です。いざという時に慌てないで済むように前もって心構えを持っておくことは、防災に取り組む上で有効です。
災害から身をまもる
地震じしんや台風たいふうなどの災害さいがいはいつどこで起おこるかわかりません。しっかりと学まなんでおくことで、普段ふだんからどう備そなえておくとよいのか、起おきたときにどうするといいのかを知しることができます。しっかりと防災ぼうさいについて学まなんで、災害さいがいに備そなえましょう!
出典 国土交通省|防災学習ポータルサイト
動画の前半では、近年の大規模な災害の映像やTEC-FORCEの活動について、後半では、ハザードマップ、避難情報、マイ・タイムラインなどについて学ぶことが出来ます。