特別警報が発表されたらどうするかを考えておく・9月15日~16日 台風18号

特別警報 台風
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2013年9月15日から16日にかけて、台風18号によって初めて「特別警報」が発表されました。この特別警報は、暴風や大雨が予想される際に発表されるもので、通常の警報を超える重大な危険を示します。この新しい警報システムの目的は、未曾有の自然災害に対する最も強い警戒を呼びかけることです。特別警報が発表された場合には、直ちに市町村の避難情報に従い、安全確保を優先することが求められます。命を守る行動をする上で知っておくべきことを心得ておくことは大事です。

初の特別警報発表

2013年(平成25年)9月15日から16日にかけて 台風18号

出典 気象庁彦根地方気象台平成25年(2013年)台風第18号

大型の台風18号が東日本・北日本を通過しました。台風18号は、9月16日8時前に暴風域を伴って愛知県豊橋市付近に上陸し、速度を上げて東海、関東甲信、東北地方を北東に進み、同日21時に北海道の東で温帯低気圧に変わりました。

台風の接近・通過に伴い台風周辺の発達した雨雲や前線の雨雲がかかり、紀伊半島では所によって2日間で500mmを超える大雨となったほか、最大瞬間風速は40m/s近い暴風となりました。

「特別警報」の初めての発表

気象庁は16日5時5分、福井県、滋賀県、京都府に対して過去に経験したことのないような大雨となっているとして、「大雨特別警報」を発表し、直ちに命を守る行動を取るよう呼びかけました。
これが、この年の8月30日に運用が始まった「特別警報」の初めての発表事例となりました。

出典 NHKアーカイブス 2013年 台風18号

「特別警報」とは

「特別警報」とは、警報の発表基準をはるかに超える大雨や、大津波等が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合に発表し、最大級の警戒を呼びかけるものであり、気象庁では、平成25年8月30日から運用しています。
出典 気象庁ホームページ

出典 気象庁ホームページ

特別警報の発表と行動

特別警報が発表された場合、お住まいの地域は数十年に一度の、これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫った異常な状況にあります。この数十年間災害の経験が無い地域でも、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっていますので、油断しないでください。
出典 気象庁ホームページ

特別警報はどのように伝えられるのですか?

特別警報は、地域住民に対して、他の警報などの防災気象情報と同様に、市町村やテレビ・ラジオなどのマスメディアを通じて伝えられます。市町村に対しては、都道府県、警察、消防などの様々なルートを通じて確実に情報伝達されます。
出典 気象庁ホームページ

出典 気象庁ホームページ

特別警報が発表されたらどうすればいいの?

市町村の避難情報に従いただちに避難。外が危険な場合は家の中の安全な場所に移動

特別警報が発表されたときは、経験したことのないような大雨や暴風など、異常な現象が起きる状況であるため、ただちにお住まいの市町村の避難情報に従うなど、適切な行動をとることが重要です。仮にこの数十年間、災害発生の経験がない地域でも油断は禁物です。
出典 政府広報オンライン

出典 政府広報オンライン

まとめにかえて

「特別警報」は、「東日本大震災」や「伊勢湾台風」といった、誰もが一度は聞いたことがあるような大災害が起こるおそれがあるときに、住民の皆さんに最大限の警戒を呼びかけるものです。

出典 政府広報オンライン

特別警報が発表された場合は、お住まいの地域ではこれまで経験したことのないような非常に危険な状況にありますので、ただちにお住まいの市町村の避難情報に従うなど、適切な行動をとってください。ただし、特別警報が発表されない場合でも災害が発生するおそれがあるので、警報や注意報、その他防災気象情報等の把握に努めてください。
出典 政府広報オンライン

 出典 国土交通省淀川河川事務所 Yodogawa CH 【淀川レポート】平成25年(2013年)台風18号洪水