9月3日から12日にかけて発生した琵琶湖周辺の「明治29年の大洪水」は、記録的な大雨によって広範囲が浸水した歴史的な災害です。彦根市では一日で597mmもの降雨が観測され、琵琶湖の水位は+3.76mに達しました。この経験から、琵琶湖の水位調整や河川管理が強化されることになりました。現代でも、ハザードマップを確認し、被害の想定と避難場所の確認をしておくことが防災の基本です。地域の災害リスクを把握し、早めの備えが求められます。
大雨により琵琶湖周辺で洪水が発生
1896年(明治29年)9月3日から12日にかけて 琵琶湖・明治29年の大洪水
記録的な大雨により琵琶湖周辺で「明治29年の大洪水」と呼ばれる大きな洪水が発生しました。
日本列島に停滞する前線と日本の南海上にあった台風の影響で、滋賀県内では9月3日から12日にかけて所によって1,000mmを超える降水量を観測し、特に7日には彦根市で日降水量が597mmに達する記録的な大雨となりました。
この影響で、琵琶湖の水位は+3.76mを観測し、湖に接する水田や市街地が広く浸水し、長いところでは半年以上浸水が続いた地域もありました。
洪水による浸水の想定区域を知るには防災情報マップが役立ちます。洪水の発生が予想される時は前もって洪水浸水の被害想定をしておくことは、いざという時に慌てず対応するのに役立ちます。
ハザードマップ
洪水浸水想定区域図とハザードマップの違いは?
その河川が氾濫した場合に浸水する区域と水深を示した図が洪水浸水想定区域図(国、県が作成)です。
洪水浸水想定区域図に避難場所情報などを重ね合わせて表示されているものが洪水ハザードマップ(市町が作成)になります。
出典 滋賀県ホームページ
各市町村が作成したハザードマップを見る
わがまちハザードマップ
各市町村が作成したハザードマップを見てみましょう。
出典 ハザードマップポータルサイト|使い方動画
まとめにかえて
災害は地域によってその備えや対応は異なります。市町村が作成したハザードマップを見ることは防災に取り組む上で先ずやっておきたいことです。
自分の地域でどのような災害がどのように懸念されているかは、事前に心得ておくことが大事です。
洪水ハザードマップの活用方法
洪水ハザードマップが教えてくれるのは「水に浸かる範囲と最大の深さ」。 スムーズな避難を促すための地図なのです。
洪水ハザードマップからわかること、洪水の際に注意すべき点などを解説しています。
出典 日本損保協会|洪水ハザードマップの活用方法
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