洪水の時、自分が「いつ」「何をするのか」をマイ・タイムラインで考えておく・9月8日~9日 台風18号と秋雨前線

台風
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洪水や台風などの災害時に迅速かつ的確な対応をするためには、事前の準備が重要です。特に1974年9月に発生した台風18号では、九州から四国地方にかけて大きな被害が発生し、多くの家屋が浸水や損壊の被害を受けました。こうした災害に備え、自分の行動計画を時系列で整理する「マイ・タイムライン」が有効です。この記事では、マイ・タイムラインの重要性や作成方法について説明し、いざという時に役立つ防災対策を考えます。

台風と秋雨前線による水害

1974年(昭和49年)9月8日から9日にかけて 台風18号と秋雨前線

出典 国土交通省 昭和49年(1974)9月洪水〔台風18号〕美馬市脇町の被害状況

台風18号が九州から四国地方を進んだ。大東島地方近海で発生した台風18号は、9月8日午後に鹿児島県枕崎市付近に上陸し、九州南部を横断し翌9日には豊後水道から愛媛県宇和島市付近に再上陸して四国を東寄りに進みました。

河川の増水や浸水などによる被害

大分県と愛媛県を中心に河川の増水や浸水などによる被害が相次ぎ、高知県土佐町や大豊町では家屋の倒壊によって死者が出るなど、この台風で少なくとも9人が死亡し、浸水・損壊家屋は8,000棟を上回る被害となりました。


水害は災害発生までに時間があります。事前に「いつ」「誰が」「何をするか」を整理した計画を作っておくことは、災害対策を考える上で有効です。

マイ・タイムラインで「いつ」、「何をするのか」を整理する

マイ・タイムラインとは、洪水のような進行型災害が発生した際に、「いつ」、「何をするのか」を整理しておく個人の防災計画です。
台風の接近などによって河川の水位が上昇した場合などに、一人ひとりがとる行動を時系列に整理し、あrかじめまとめておくことで、急な判断が迫られる災害時に、自分自身の行動のチェックリスト、また判断のサポートツールとしてマイ・タイムラインは役立ちます。
参照 国土交通省|マイ・タイムライン簡単検討ガイド

マイタイムラインを作ろう

マイタイムラインって聞いたことがありますか。マイタイムラインって何でしょう?どうやって作るの?一緒に作ってみましょう。
【協力】松山市防災・危機管理課
出典 松山市|マイタイムラインをつくろう

出典 松山市|マイタイムラインをつくろう

マイ・タイムラインで「逃げ遅れゼロ」に

マイ・タイムラインは住民一人ひとりのタイムラインであり、台風の接近によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、とりまとめるものです。 時間的な制約が厳しい洪水発生時に、行動のチェックリストとして、また判断のサポートツールとして活用されることで、「逃げ遅れゼロ」に向けた効果が期待されています。
出典 国土交通種関東地方整備局|みんなでマイタイムラインプロジェクト

出典 国土交通種関東地方整備局|みんなでマイタイムラインプロジェクト

まとめにかえて

災害が迫ったとき、置かれた状況は一人ひとり違います。それぞれが自ら判断し、適切な行動を取らなければなりません。
マイ・タイムラインを活用して、自分が「いつ」、「何をするのか」を整理しておくことが大事です。

おおいた防災VR

大分県では、皆さんの防災意識の醸成を目的として、災害を疑似体験できる「おおいた防災VR(〇地震編 〇津波編 〇土砂災害編 〇洪水・浸水害編 〇台風編)」を制作しました。
学校や地域の防災学習でのご活用をはじめ、現在のようなコロナ禍においても個人や家族でできる防災対策として、ぜひご視聴ください。
出典 おおいた防災VR(台風編)

おおいた防災VR(台風編)

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