伊豆諸島の伊豆鳥島で1902年8月10日に発生した大噴火は、その壮絶な規模と深刻な影響が記録に残っています。この噴火では、島に住む125人が犠牲となり、島自体も火山活動によって大きく変貌しました。火山噴火がもたらす危険とその防災対策について、具体的な例を交えながら解説します。火山災害から命を守るための基本的な知識と行動指針を学びましょう。
現在は無人島、伊豆鳥島
1902年(明治35年)8月10日 伊豆鳥島大噴火
伊豆諸島の鳥島近海を航行中の船舶より、島から噴煙が上がり、集落が噴出物で覆われているのが確認されました。
噴火は8月7日から9日にかけて発生したとみられ、元々あった中央火口丘が吹き飛ばされ島中央部に大きな火口が生成されました。
現在は無人島
この噴火で、アホウドリの羽毛採集に従事していた全島民125人が死亡した。その後も島では噴火や地震活動が相次ぎ、現在は無人島となっている。
火山災害から命を守るために
火山が噴火するとどのような現象が発生し、どのような被害をもたらすのか、CGと実際の映像を交えて解説します。
出典 内閣府防災情報のページ|映像で学ぶ火山噴火による被害と対策
火山災害の時はどのように行動したらいいか?
火山災害時は事前の迅速な避難が、人的被害の有無を大きく左右します。
- 火山防災マップを見て、噴火警戒レベルに対応する危険な場所を確認しておきましょう
- あらかじめ、避難場所や避難経路を確認しておきましょう
- 気象庁が発表する噴火警報・噴火警戒レベル等に留意しましょう
- 噴火の恐れがある場合には、「警戒が必要な範囲」から事前の避難が必要です。地元の市町村の指示があった場合には、それに従いましょう
出典 首相官邸ホームページ|火山災害の時はどのように行動したらいいか?
まとめにかえて
現在、我が国には111の活火山があり、世界でも有数の火山国で、桜島等の複数の火山で噴火が発生しています。
大きな噴石、火砕流、融雪型火山泥流は、噴火に伴って発生し、避難までの時間的猶予がほとんどなく、生命に対する危険性が高いため、防災対策上重要度の高い火山現象として位置付けられており、噴火警報や避難計画を活用した事前の避難が必要です。
参照 首相官邸ホームページ|火山噴火ではどのような被害が起こるのか
コメント