安全に避難する
1934年(昭和9年)3月21日 函館大火
北海道函館市で「函館大火」と呼ばれる大規模な火災が発生。火災の発端は、函館市の南端にあった家の屋根が強風で飛び、炉の火が巻き上げられ出火したもので、その後、強風の影響も相まって市内22カ所に飛び火し、最終的には焼損家屋10,000棟以上、市内の3分の1を焼失する大火となった。
死者・行方不明者は2,800人以上にのぼったが、死因としては、火災による焼死のほか、避難中の溺死や凍死によるものも多かったといわれています。
避難のとき注意すること
避難する時は、ズボンをはくなど動きやすい服装で けがをしないように心がけて、夏場でも長袖・長ズボンを選び冬場は防寒対策が重要です。
また避難経路や避難場所は事前に確認しておき、いざという時に慌てないようにしておくことも大事です。
火災から安全に避難するために
天井に火が燃え移ったら、消火器での消火は困難です。すみやかに避難してください。服装や持ち物にこだわらず、できるだけ早く避難します。
火災でこわいのは煙による窒息死などです。煙は一酸化炭素などの有害ガスを含んでいます。服などに火が燃え移って焼死するよりも、煙を吸い込んで意識がなくなって死亡することが大変多くなっています。
出典 総務省消防庁|防災・危機管理eカレッジ
安心な避難の為の一般的な注意点
避難の一般的な注意点としては、次のような点が挙げられます。
「早めの避難」
私たち人間は、危険が迫るぎりぎりまで自分は大丈夫だという気持ちを持ちがちです。その結果が「逃げ遅れ」につながります。「空振りで幸い」という気持ちで、早めに避難することが大切です。
「正しい情報による避難」
避難の際、情報は大変重要なものです。テレビ、ラジオ、防災行政無線などからの正しい情報を基に落ち着いて避難しましょう。
「徒歩による避難」
避難というと、「車で逃げる」ことを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、車での避難には、水に流されたり、浸水した車から脱出できなかったりといったさまざまな危険が潜んでいます。また、津波警報が発表される中、道路を渡って逃げようとしていた人が、通行する車に横断を妨げられたという事例もあります。原則として徒歩で避難しましょう。
「避難の際の隣近所への声かけ」
自分が危険を察知しても、隣近所の方が気づいていないことも考えられます。避難の際は、大きな声で避難を呼びかけましょう。その際、お年寄りや身体の不自由な人など自力で避難することが難しい人がいたら、可能な限り避難の手助けをしましょう。
「普段から避難場所、避難経路を知っておくこと」
避難しなければならない状況にいつ遭遇するかわかりません。その時になって慌てないように、普段から避難場所や避難経路を家族で確認しておきましょう。
まとめにかえて
災害が起きた時身の安全のために避難をする場合、安全に避難できるように事前の心得ておく必要があります。命を守る為の避難は、安全で安心であることが大事です。