雪害への備え、防災気象情報を考えてみる・12月~3月 昭和56年豪雪

気象災害
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1980年12月から1981年3月にかけて発生した「昭和56年豪雪」は、日本海側を中心に広範囲で記録的な大雪をもたらしました。新潟県上越市高田で2m51cm、福井県敦賀市で1m96cmなど、平野部でも1m以上の積雪が観測され、大雪災害として多くの被害を引き起こしました。現在でも雪害に備えることは重要であり、防災情報を日頃から活用することで、迅速な避難行動や安全確保が可能となります。この記事では、昭和56年豪雪を振り返り、雪害に対する備えや、防災情報の重要性について考察します。

大雪災害が発生

1980年(昭和55年)12月~1981年(昭和56年)3月にかけて 昭和56年豪雪

出典 大野市ホームページ

日本海側を中心にした大雪災害。強い冬型の気圧配置が続いたことにより、特に北陸地方の平野部では、最深積雪が上越市高田(新潟県)で2m51cm、敦賀市(福井県)で1m96cm、富山市(富山県)で1m60cm、金沢市(石川県)で1m25cmなどで軒並み1mを超える記録的な大雪となりました。

命を守る防災情報

今まで経験したことのないような記録的気象災害に備える為には、防災情報を前もって知っておくことが災害から自分の命を守るために重要になります。

自分の命は自分が守る

「避難情報に関するガイドライン」(内閣府(防災担当))では、住民は「自らの命は自らが守る」意識を持ち、自らの判断で避難行動をとるとの方針が示され、この方針に沿って自治体や気象庁等から発表される防災情報を用いて住民がとるべき行動を直感的に理解しやすくなるよう、5段階の警戒レベルを明記して防災情報が提供されることとなっています。
出典 気象庁ホームページ 

「着雪」情報、聞きもらす

山陰地方の大雪(平成22年12月~23年1月)

仕事柄、天気や波の情報には過敏なのに
~「着雪」情報、聞きもらす~

(安来市 60代 男性 建設会社役員)

当社では現場での作業が中心なので、安全面を考慮した教育をつねに心がけています。また万一の災害に備え、社内の緊急連絡網を用意するとともに、各現場の安全確保や避難などについても指導を行なっています。今回は、年末年始の休業中の豪雪であり、対象物が転覆船や沈没船の引き上げでしたが、迅速な対応ができたと思います。

私どもは海の仕事をしていますので、天気や波の情報については、陸の業者より過敏になっています。それにより、今日は仕事ができる、できないという判断をしますので。しかし、温暖化の影響でしょうか、雪が年々減少する中、注意報や警報は出ていましたが、少し油断があったように思います。「着雪」については、あまり意識して情報を聞いていませんでした。今後、公共機関の情報として、地域で暮らす人や働く人に密着したピンポイントの予報を発表していくというのも、よいのではないかと思います。

出典 内閣府防災情報のページ|一日前プロジェクト

防災情報を聞き漏らさない為に、情報の入手について事前に心得ておく必要があります。

気象庁の防災情報

防災気象情報は市町村等の避難情報発令判断の支援と住民が避難行動をとるマインド作りの役割があります。防災気象情報を知ることは、避難の判断をする上で重要です。
参照 気象庁|防災情報の役割

防災情報

出典 気象庁ホームページ 

気象庁ホームページの防災情報(天気図、台風情報等)は、”防災情報”をクリックして見ることができます。

防災情報の一覧が表示されますので、知りたい情報を選びます。

知りたい防災情報や都道府県地域をカスタマイズするには、下の”防災情報”をクリックします。

指定した市区町村やカスタマイズした結果を簡単に見ることができます。

大雪のサインを見逃さない

防災の知恵「#30 大雪のサインを見逃さない」

いざというときに役に立つ、防災の知恵。
#NHK防災これだけは から、大雪のサインを見逃さないポイントをお伝えします。
天気予報でこんなキーワードを聞いたら要注意!

  1. 急速に発達する低気圧=雪と強い風で、猛吹雪、ホワイトアウトになる可能性があります。
  2. 南岸低気圧=日本列島の南側を低気圧が通過すると、首都圏で大雪の可能性が高まります。
  3. JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)=日本海側でドカ雪になり、車の立ち往生に要注意です。

気象庁と国交省が「大雪に対する緊急発表」を出したときは外出を控えましょう。
出典 NHK防災

出典 NHK防災

まとめにかえて

自分の命を守るためには、自分の判断で避難行動をとる必要があります。その為には防災情報をすぐに入手できるようになっておくことは大事です。
自治体や気象庁等行政機関から出される情報やお知らせを普段から意識しておくことも、いざという時に役立ちます。必要な情報をすぐに知ることでできるように、事前に心得ておくことも防災に取り組む上で大事なことです。

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