水害が発生した直後の対応は、経過時間に応じて異なる対策が必要です。以下に、経過時間毎の対応についてまとめました。
浸水ナビ
「浸水ナビ」は、浸水想定区域図を電子地図上に表示するウェブサイトです。
出典 国土交通省
河川ライブカメラ
1. 発生直後(0~1時間)
- 安全確保: まず、命を守る行動を優先します。避難勧告や避難指示が発令されている場合は、速やかに避難を開始してください。すでに水が押し寄せている場合は、無理に避難せず、高い場所や安全な場所に移動します。
- 停電や断水に備える: 電気や水道が止まる可能性があるため、飲み水や懐中電灯、モバイルバッテリーを確保します。
- 家族や近隣住民との連絡: 家族や近隣住民と安否確認をし、避難の意思を共有します。
2. 2~6時間後
- ニュースや公式情報の確認: 災害の状況は刻一刻と変わるため、テレビ、ラジオ、インターネット、SNSなどで、最新の気象情報や避難指示を確認します。
- 避難所に避難している場合: 避難所では、提供される指示に従い、落ち着いて過ごしましょう。マスクやアルコール消毒など、感染症対策も引き続き行います。
- 物資の確保: 避難所や自宅にいる場合、非常食や水を確認し、可能であれば物資を節約して使用します。
3. 12~24時間後
- 水位の確認: 周囲の水位が下がってきた場合でも、まだ安全とは言えないため、警戒を続けてください。水が引いた後も、道路の亀裂や地盤沈下が起こっている可能性があります。
- 自宅の状況確認: 戻れる場合は、家の周囲の安全を確認し、倒壊やガス漏れなどの危険がないか調べます。自宅内の安全が確認できたら、清掃や復旧作業を始めますが、感電の危険があるため、電気設備には注意しましょう。
4. 48時間後以降
- 復旧作業: 安全が確認されたら、復旧作業を開始します。水害で浸水した場合、家財道具や壁材などは水で汚染されている可能性があるため、消毒や除湿を行います。
- 行政への報告や保険請求: 被害の記録を取っておき、自治体や保険会社への報告を行います。写真やビデオを使って被害状況を記録することが重要です。
このように、時間が経つにつれて、必要な対応も変化します。常に安全を優先し、情報を確認しながら行動しましょう。