地震対策で家具の転倒防止を考えてみる・8月16日 宮城県南部地震

地震
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地震対策の一環として、家具の転倒防止は欠かせません。2005年8月16日に発生した宮城県南部地震では、仙台市の屋内プールで吊り天井が落下し、20人以上が負傷するなど、大きな被害が生じました。このような災害時には、家具や家財が倒れることで、屋内でも深刻な怪我を負うリスクが高まります。家の中の安全性を日頃からチェックし、家具の固定などを行うことで、地震時の被害を最小限に抑えることが重要です。

吊り天井が落下し20人以上が負傷

2005年(平成17年)8月16日 宮城県南部地震

宮城県牡鹿半島沖東南東80km付近を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生し、宮城県川崎町では震度6弱を計測しました。
仙台市泉区の屋内プールでは、吊り天井が落下し20人以上が負傷するなどし、全体で91人の負傷者が発生し、東北新幹線をはじめする鉄道や仙台空港、東北自動車道など交通機関に影響し、お盆の帰省シーズンで多くの利用者に影響が出ました。

出典 気象庁仙台管区気象台|宮城県に被害を及ぼした主な地震・津波

地震では屋内で家具等の転倒でケガをする場合があります。事前の備えとして屋内の安全性のチェックをしておくことは大事です。

家庭内の安全性チェック

地震への備え、あなたは大丈夫ですか。たとえ耐震性を確保した家であっても必ずしも安全とはいえません。家具が倒れたり、ガラスが飛散したりと、身近なものが凶器になる恐れがあるのです。

ご覧の映像は、東京大学生産技術研究所 目黒研究室で制作されたもので、鉄筋コンクリート造りの建物について、神戸海洋気象台が観測した1995年(平成7年)1月17日兵庫県南部地震を再現した場合の7階室内の様子です。家具の重さなどは全て実際のものに設定されています。
出典 総務省消防庁|防災・危機管理eカレッジ|家庭内の安全性チェック

総務省消防庁|防災・危機管理eカレッジ|家庭内の安全性チェック

家具の固定

室内チェック

大地震が起きた場合は、立つことも出来ないほど激しく揺れます。また、阪神・淡路大震災では、まだ多くの人が眠っていた早朝に発生しています。倒れてくる家具から身を守ろうとしても、一瞬のことで動けず、下敷きになってしまうことも十分あります。家の中には、至る所に危険が潜んでいるのです。
出典 総務省消防庁|防災・危機管理eカレッジ|家庭内の安全性チェック

「家具の固定は必ず」

 日頃から地震への備えをしているという井上さんは、固定器具や突っ張り棒などを各所に装着。揺れは大きかったものの、少ない被害で済んだと話します。

 (旧中浜小 元校長・井上剛さん)
 「家具の固定は必ずやっておいたほうがいい。家から出られないと、どうしようもない」

出典 CBCニュース|「家具の固定は必ず」 東日本大震災 宮城の被災者が 今回震度6弱を経験 改めていま伝えたいこと (22/03/17 18:33)

CBCニュース|「家具の固定は必ず」 東日本大震災 宮城の被災者が 今回震度6弱を経験 改めていま伝えたいこと (22/03/17 18:33)

まとめにかえて

地震はいつ起きるか予想が難しい災害で、家具の転倒防止は一度対策すればある程度継続した備えとなります。家の中の安全性を日頃からチェックし、家具の固定などを行うことで、地震時の被害を最小限に抑えることが重要です。