5時間後に太平洋沿岸に津波注意報
2009年(平成21年)1月4日 ニューギニア島沖地震
インドネシアのニューギニア島沖を震源とするマグニチュード7.6のニューギニア島沖地震が発生。この地震から約3時間後の7時33分頃にもほぼ同じ場所を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生しました。
気象庁は当初、日本の沿岸に対して「若干の海面変動が予想される」とする津波予報を発表しましたが、小笠原諸島の父島で30cm以上の潮位変動が観測されたことを受け、地震発生から5時間以上経った同日10時過ぎに関東地方から九州地方の太平洋沿岸に津波注意報が発表されました。観測された津波の高さは父島と和歌山県串本で最大40cmに達したが、国内での被害はありませんでした。
津波ではどのような災害が起こるのか?
地震によって発生する津波の全てを正確に予測する事はできず、人的被害を免れた多くの例は、可能な限り早く高くへ逃げるという津波襲来時の避難の原則に従ったケースでした。東日本大震災では、押し寄せる津波が当初予測された数値よりも遙かに高い例が多くありました。
- 地震による大津波の被害は街全体が津波にのみこまれるなど「波」という言葉から想像するイメージからは程遠いものです。
- 津波は一度だけでなく複数回にわたり襲来する場合があります。
- 到達予想時刻はあくまでも目安であり、実際の到達時刻は到達予想時刻から前後する可能性があります。
出典 首相官邸ホームページ
津波の時はどのように行動したらいいか?
- 強い揺れや弱くても長い揺れを感じたら、また地震を体で感じなくても、「津波警報」等を見聞きしたら、いち早く海岸から離れ、可能な限り高い場所へ避難してください。
- 海水浴等により海岸付近にいる人は、「津波注意報」でも避難が必要です。海からあがる、海岸から離れるなど、すぐに避難を開始してください。
- 避難をする時は、近くの高台や津波避難タワー、津波避難ビルなどに向かってください。
- 第一波の引いた後に家に戻り第二波にのみこまれたり、余震により再度津波が発生するケースもあります。津波警報・注意報が解除され安全が確認されるまでは決して被災地域には立ち入らないことです。
- 津波から身を守るために、津波に関する情報を収集し、津波ハザードマップなどで家の周りの安全な避難場所を確認しておくことが必要です。
- 津波は想像を超える速さ、あるいは想像を超える場所からやってくることを認識しておくことが必要です。
出典 首相官邸ホームページ
もしものために「津波標識」の確認を!
- 津波の危険がある場所に設置されている「津波注意」、津波避難場所や津波避難ビル(※)を示す津波標識を確認しておきましょう。
- 最寄りの津波避難場所や津波避難ビル、高台などへの経路を確認しておきましょう。
- ハザードマップで危険箇所や避難場所をチェックしておきましょう。 国土交通省ハザードマップポータルサイト
出典 首相官邸ホームページ
まとめにかえて
ニューギニア島沖の地震では発生から5時間以上経って津波注意報が発表されました。地震によって発生する津波を正確に予測する事は難しいですが、被害を免れた多くの例は、可能な限り早く高くへ逃げるという津波襲来時の避難の原則に従ったケースでした。
地震が発生し津波の発生が予想される場合、いち早く避難行動をとることが大事です。