津波から身を守ることを考えてみる・10月28日(宝永4年10月4日)宝永地震

地震
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1707年10月28日、推定マグニチュード8.6の宝永地震が発生し、西日本や東日本の太平洋沿岸地域に壊滅的な被害をもたらしました。特に津波の被害が深刻で、高知県では津波が内陸数キロまで達し、多くの沿岸部集落が壊滅状態に陥りました。この歴史的な災害を教訓に、津波から命を守るためには、日頃からハザードマップの確認や避難場所の把握、訓練への参加が重要です。津波警報が発表されたら、迅速な避難が必要です。

沿岸部の集落は軒並み壊滅状態

1707年10月28日(宝永4年10月4日) 宝永地震

宝永地震
出典 内閣府防災情報 宝永地震と南海トラフ

今から300年前に、推定マグニチュード8.6の宝永地震が発生しました。震源は遠州灘~四国沖とされ、東海地震と南海地震の連動型の地震とみられています。
被害は西日本・東日本の太平洋側一帯に広く及び、特に津波の被害が大きく、高知県では標高18m、内陸数kmまで津波が達した地点もあり、沿岸部の集落は軒並み壊滅状態となりました。

南海トラフでのプレート境界の地震・宝永地震

1707年10月28日に発生した宝永地震は、遠州灘沖合から四国沖にかけての領域を震源域とし、規模は1854年の安政南海地震や1946年の昭和南海地震より大きいと考えられています。
出典 気象庁|南海トラフでのプレート境界の地震

出典 CBCニュース 【防災WEEK】南海トラフ巨大地震 臨時情報と課題

津波災害を防止・軽減するために事前にハザードマップを確認しておくとともに、津波注意報、津波警報及び大津波警報等の情報を理解し、迅速な避難(安全確保)を行うことが重要です。

ハザードマップで津波に備える

津波・高潮被害を軽減するためには、危険度情報を知り災害に対する自衛力を高めることが必要です。

津波・高潮ハザードマップとは

津波・高潮ハザードマップとは、津波・高潮による被害が想定される区域とその程度を地図に示し、必要に応じて避難場所・避難経路等の防災関連情報を加えたものであり、住民の避難や施設の必要性の検討などに非常に有効である。
出典 国土交通省 津波・高潮ハザードマップマニュアル 

津波・高潮ハザードマップ

津波・高潮ハザードマップは、地方自治体によりハザードマップが作成されています。
出典 ハザードマップポータルサイト 重ねるハザードマップ

重ねるハザードマップ
重ねるハザードマップ

「緊急地震速報」と「津波警報」等 いざそのとき、身を守るために!

いつ、どこで起こるか分からない地震や津波。その発生をできるだけ早く伝え、身を守る行動がとれるように、気象庁では、地震による強い揺れが来るときには「緊急地震速報」を、津波による災害の発生が予想されるときには「津波警報」等を発表しています。これらの情報を見聞きしたときは、素早い判断で身を守る行動をとることが大事です。
出典 政府広報オンライン

緊急地震速報~その時どう動く?「数秒間の心がまえ」

緊急地震速報が鳴ったとき、皆さんはどう行動していますか?発表から強い揺れが到達するまでは数秒から数十秒程度しかありません。いざというときのために、取るべき行動を日頃から訓練しておくことが大切です。
出典 政府広報オンライン

政府広報オンライン

「津波警報」等とは?

海に囲まれた日本では、地震に引き続いて津波が発生し、大きな被害がもたらされることがしばしばあります。
気象庁では、地震の発生に伴って津波による災害の発生が予想される場合、津波の高さに応じて「大津波警報」「津波警報」「津波注意報」以下「津波警報等」といいます。
気象庁では、地震発生後およそ3分間で、地震の規模や位置を推定し、全国を66区域に分けた津波予報に対して、津波警報等の第1報を発表します。
出典 政府広報オンライン

津波から身を守る

津波に備える

日頃からの備えの例 
・危険な場所を確認 自宅や学校、職場周辺などで津波に襲われるおそれのある場所をハザードマップや周囲の地形から確認しておきましょう。海から離れていても、川に沿って津波が襲ってくることもあります。
・避難場所を確認 津波避難場所や避難ビルがどこにあるか、また避難経路などを周りの人と確認しておきましょう。避難場所は1ヶ所だけでなく、さらに高い場所にあるところも調べておきましょう。
・訓練に参加しよう 実際に避難経路をたどってみるなど、積極的に訓練に参加しましょう。
出典 気象庁|津波から身を守るために

出典 気象庁|津波から身を守るために

津波から身を守るための行動は?

出典 政府広報オンライン

津波から身を守るためには、大津波警報・津波警報が発表されたら、すぐに避難を始めることが重要です。
津波が伝わるスピードは、水深が深いほど速く、水深が5000mの沖合では時速800キロメートルとジェット機並みの速さになります。陸地に近づき水深が浅くなるにつれてスピードが遅くなりますが、それでも時速36キロメートルとオリンピックの短距離選手並みの速さですので、とても走って逃げ切れるものではありません。津波が来るのを見てから避難を始めるのでは、間に合わないのです。
出典 政府広報オンライン

まとめ

いつ津波が発生しても身を守ることができるように、備えておくことが大事です。防災情報を見聞きしたときは、素早い判断で身を守る行動をとることが大事です。

・ハザードマップで危険な場所を確認する。
・緊急地震速報や津波警報等が発表された時どう動くかを心得ておく。
・避難場所を確認する。
・訓練に参加する。

南海トラフ地震臨時情報が発表されたら!

南海トラフ地震臨時情報が2分でわかりやすく!
出典 内閣府防災情報のページ

出典 内閣府防災情報のページ