地震発生、直ぐに津波
1983年(昭和58年)5月26日 日本海中部地震
秋田沖を震源とするマグニチュード7.7の日本海中部地震が発生、青森県むつ市・深浦町と秋田県秋田市で震度5が観測されました。
津波の来襲
大津波警報は地震発生から約15分後に発表されましたが、実際にはそれよりも早く地震発生直後の12時7分頃から秋田・青森両県には高さ5~6mの津波が来襲しました。
被害拡大の要因
伝わらなかった津波警報
被害が大きかった秋田県や青森県の日本海沿岸では、津波警報が沿岸の住民に伝わらなかったところもあったと言われています。
また、津波による大きな被害の経験がしばらくなかったことなどもあり、警報の重大性が認識されなかったことや、「日本海には津波はない」といった俗説などが避難の遅れにつながり、犠牲者を増やした原因の一つとされています。
出典 秋田地方気象台ホームページ
まとめにかえて
この地震では津波による被害が大きかったことが特徴で、被害は日本海沿岸の8道県の広い範囲におよびました。震源地が陸地に近かっため、地震発生とほぼ同時に津波が襲い、被害が拡大したと言われています。
地震では、津波や火災などの災害が発生する場合があります。身の安全を図るために、周りの状況に注意を怠らないことが大事です。
参照 NHKアーカイブス