災害への備えとして、生活に必要な水や食料をいざという時の為に保管します。備蓄するものとして「電気」もあります。災害時に停電で電気が使えないと困ります。テレビやパソコンが使えず情報が入らない為に状況が分からないのは不安であり、命を守るために電気も大事です。
電気の備蓄の為にポータブル電源は是非備えておくべき、防災用品とも言えます。
防災に役立つポータブル電源
必要ない？と思われる理由
電気の備蓄ではポータブル電源は必要ないのではという意見もあります。
充電式の乾電池は既にあるし、スマートホン用にはモバイルバッテーリーがあるしノートパソコンはバッテリーが内蔵されています。ポータブル電源がなくても大丈夫ではと感じる場合もあります。
停電で最も困ったこと
災害被害者のアンケートでは8割の被害者が停電に困った経験があり、最も困ったのは冷蔵庫、冷暖房や照明器具が使えず、夜間は暗闇で生活を強いられることでした。スマートフォンの充電もできず、情報収集や発信もできません。また、停電の復旧までに要した時間で最も多かったのが4日～7日の31％、次に1日から3日の28％、最長で4カ月以上という意見もありました。
停電の備えに非常用電源としてポータブル電源を用意しておけば、冷蔵庫や電気毛布など様々な家電やスマホを普段通りに使えます。
普段使いのポータブル電源
備蓄で考えておくべきローリングストック
備蓄はただ保管しておくのではなく、定期的に使って使った分を補充するローリングストックが必要になります。普段から使うことにより、電気もバッテリーの充電忘れ等がないようにして、いざという時も慌てずに普段通りに使うことができます。電気も備蓄にはローリングストックを考慮する必要があります。
普段使いして防災に備える
バッテリーはいつでも充電ができる環境であることが前提となっています。停電が続き充電ができない状態を想定しておくことが防災では必要になります。
ポータブル電源は災害時の非常用電源として活躍できるほか、庭仕事やDIY作業、農作業やリモートワーク、 撮影旅行やライブハウスの電源確保など幅広く活用することができます。
災害時の役立つ実例
近年、台風や地震などの災害が増えており、その際、停電したら家の電化製品はもちろん、灯りとなるライトも使えなくなります。
停電復旧までの非常用電源としてポータブル蓄電池を使えば、普段通りに近い生活が送れます。
ソーラーパネルとのセット活用
ソーラーパネルと併用してソーラー発電を活用すれば、長期間の停電でも太陽光発電でポータブル電源に充電できるので安心です。ソーラパネルは屋外や停電時など、充電ができないようなシーンでも太陽光から発電が可能で、そのままケーブルを接続すればポータブル電源に効率よく充電ができます。
うまく活用することによって効率よく発電、蓄電、充電が可能になり、災害や停電時はもちろんアウトドアでのレジャーなどにおいても安心して電力を活用できるようになります。
電力不足などにより、電気代が高騰している現在、電気代の節約は一般家庭の課題になっています。
例えば、ポータブル電源とソーラーパネルセットで使うことで、設置工事なしで太陽光発電がお手軽に実現できます。太陽光で発電した電力を一部家電に使うことで電力会社から購入する電力が減ることにより、電気代の節約になります。また、電気代の安い夜間帯でポータブル電源に充電し、料金の高い昼間にポータブル電源から家電に給電することで電気代が節約できます。
ポータブル電源とモバイルバッテリー、蓄電池、発電機の違いは？
ポータブル電源とモバイルバッテリー、との違い
モバイルバッテリー、ポータブル電源の両者とも、家庭などのコンセントがない状況で電気を利用する機器に給電するために利用するためのバッテリーです。
共通する部分も多いモバイルバッテリーとポータブル電源ですが、大きな違いとなるのは、容量と電流の強さです。モバイルバッテリーは電気用品安全法（PSE）により、出力に制限があります。内蔵する単電池１個当たりの体積エネルギー密度が400Wh／L（ワット時毎リットル）を超える製品は平成30年より販売が規制されています。このため、モバイルバッテリーは定格出力を押さえており、主な給電端子であるUSBの新規格USB Power Delievryの最大値である100Wを超える製品は見当たりません。
ポータブル電源と蓄電池との違い
ポータブル電源と蓄電池は、電力を貯めて必要なときに供給する点では共通していますが、ポータブル電源と蓄電池の大きな違いとしては、使用用途と容量の違いが挙げられます。
たとえば、ポータブル電源は持ち運びが可能な小型なモデルがほとんどです。主な利用シーンとしては、スマートフォンやノートパソコンといった小規模な電力需要をカバーするのが一般的です。
一方で蓄電池は通常、ポータブル電源よりも大容量でより大きな電力を使用する設備での利用が想定されて開発されています。たとえば、建物全体の電力をカバーできるように設置されていたりします。そのため、ポータブル電源と蓄電池の大きな違いを挙げるとすれば、想定している使用用途の違いだと言えます。
ポータブル電源と発電機との違い
家庭用発電機とポータブル電源、どちらも同じ電源ですが、家庭用発電機は電気を作る機械、ポータブル電源は電気を蓄えておく機械、という違いがあります。
家庭用発電機はガスやガソリンなどを利用して、必要な時に必要な電力を生み出すもの。ポータブル電源は、機械に充電しておいた電気を必要な時に使うものになります。
家庭用発電機の燃料は主にガソリンです。ガソリンは危険物で取り扱いに注意が必要となり、排気ガスによる一酸化中毒を起こす恐れがあるため、室内での使用は不可です。また、作動音が大きく、周りへの騒音の配慮も必要になります。長期間使用しない際はガソリンを抜くことや、定期的にエンジンオイルやプラグを交換するなどメンテナンスが必要になります。
ポータブル電源のメリットとデメリット
ポータブル電源はコンパクト設計でありながらも大容量であり、アウトドアや災害時などさまざまなシーンで活躍できるアイテムです。
購入前に知りたいメリット
ポータブル電源のメリットとして以下があります。
●電気のないところでも電源が確保できる
●小型で持ち運びが手軽で便利
●アウトドアでも家電製品が活用できる
●災害時の非常用電源として使える
地震や台風などの災害リスクに対する備えとしてポータブル電源は心強いツールとなります。
停電時や災害時でも食べ物を腐らずに保管するために電力を使え、情報や連絡のために欠かせないスマートフォンの充電用としてもいざという時に安心です。
後悔しないためのデメリットとは
デメリットとしては以下の4つのポイントが考えられます。ただ、こちらのデメリットは、間違った使い方をしなければ回避でき、正しい使い方をすれば安全性を確保できるものもありますので、デメリットの観点からも知っておくことが重要です。
●ポータブル電源から発火し火災が発生するリスクがある
●水に濡れると故障の原因になりやすい
●充電しないと使えない
●容量が大きいほど高額になる
災害時にポータブル電源が必要な理由
電源確保が難しい状況での活用シーン
防災対策としてポータブル電源であれば、炊飯器、電気ポット、電子レンジ、ホットプレートなどの調理家電を使うこともできます。災害の備えとして一家に一台あると安心で心強いです
まとめ
「ポータブル電源」は、災害時に必要不可欠なアイテムとして注目されています。防災の取り組みに「備蓄」があります。電気の備蓄に役立つポータブル電源の選び方「ポータブル電源のメリットとデメリット」、購入前に知っておきたいポイントや後悔しないための指標を紹介します。
さらに、普段使いから防災対策まで、ポータブル電源の活用法や必要性についても考察します。そして、「おすすめの防災用ポータブル電源ランキング」では、大容量タイプやソーラーパネルセット付きのおすすめ品を紹介します。災害時にポータブル電源が必要な理由や、その活用方法についても解説します。最後には、「防災用ポータブル電源を導入する際の注意点」について、予備充電や安全対策、保管方法など重要なポイントをお伝えします。防災意識を高めるとともに、適切なポータブル電源の選び方や活用法を身につけることで、災害が起きた際も安心して過ごせるようにしましょう。
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