森林火災、予防と防災行動を考えてみる・2月7日 オーストラリア・大規模森林火災

火災
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森林火災は、一度発生すると甚大な被害をもたらし、自然環境や人々の暮らしに深刻な影響を及ぼします。2009年2月7日にオーストラリア・ビクトリア州で発生した大規模森林火災は、200人近い命を奪い、近代史上最悪の被害となりました。近年、世界各地で森林火災が多発しており、日本でも大規模な山火事の増加が懸念されています。本記事では、森林火災の原因や予防策、発生時の対応について紹介し、一人ひとりができる防災行動を考えていきます。

オーストラリアの近代史以降最悪の森林火災

2009年2月7日 オーストラリア・大規模森林火災

オーストラリア南東部のビクトリア州で大規模な森林火災が発生。この日、州都メルボルンでは最高気温46.5℃を観測するなど記録的な猛暑となっていたが、この熱波によってメルボルンの北方の森林地帯の複数地点から同時多発的に火災が発生、集落に延焼しました。
死者は200人前後に達し、オーストラリアの近代史以降最悪の森林火災となりました。

GoogleMap オーストラリア ビクトリア州

山火事予防!!

 日本は国土の約7割が森林であり、森林は国土の保全、水源のかん養など私たちの生活に大切な役割を果たしています。また、最近では地球温暖化防止のための二酸化炭素の吸収源として期待されています。
ところが、森林は一旦火災などで失われると、その大切な機能が回復するまでには何十年もの年月と多大なコストを要することになります。
  山火事のほとんどは、人間の不注意によって起きています。このことは、私達一人ひとりが火の取扱いに注意することで山火事を未然に防止できるということでもあります。
出典 林野庁ホームページ

山火事の直接的な原因にはどのようなものがあるの?

発生した林野火災のうち原因が明らかなものについてみれば、「たき火」が31.4%で最も多く、次いで「火入れ」、「放火(疑い含む)」、「たばこ」となっています。
出典 林野庁ホームページ

資料:消防庁統計資料に基づいて作成

もし近くで山火事が発生したら

身を守る行動と発生させない心構え ―防災行動ガイド

近年、世界中で大規模な山火事(森林火災)が頻発しています。日本では、山火事の発生件数自体は増えていないものの、大規模な山火事の増加が報告されています。今後、地球温暖化がさらに深刻になれば、海外と同じように日本でも山火事が増える可能性も否めません。そこで本記事では、山火事に遭った際に、自分やまわりの人を守るための方法を紹介。さらに、事前の備えや山火事対策についてもあわせて解説します。
出典 ソフトバンクニュース

山火事予防に当たって注意することは?

一人ひとりが森林の大切さを認識し、防火意識を高めることが最も大切です。山火事の原因の多くが、人のちょっとした火の取扱いの不注意で発生していることから、

  • 枯れ草等のある火災が起こりやすい場所では、たき火をしないこと
  • たき火等火気の使用中はその場を離れず、使用後は完全に消火すること
  • 強風時及び乾燥時には、たき火、火入れをしないこと
  • 火入れを行う際、許可を必ず受けること
  • たばこは、指定された場所で喫煙し、吸いがらは必ず消すとともに、投げ捨てないこと
  • 火遊びはしないこと

出典 林野庁ホームページ

まとめにかえて

火災は自らの力で防ぐことの出来る災害と言われていますが、山火事や森林火災は住宅の火災とその対応や予防は異なる部分もあります。
日本でも、山火事の多くは人為的な要因で発生しており、一人ひとりの防火意識が重要です。山火事のリスクや対策やもしもの際の避難方法について前もって心得ておくことは、防災に取り組む上で有効です。。

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