1956年8月18日、秋田県大館市で発生した「大館大火」は、台風の影響で強風が吹き荒れる中、旅館から出火し、中心市街地を焼き尽くしました。この悲劇的な火災は、大館市に多くの教訓を残し、その後の防火対策の強化へとつながりました。火災のリスクを減らし、私たちの命と財産を守るために、過去の災害から学び、効果的な防火対策を身につけることが重要です。
大火に備える
火災から身を守るために学ぶべきこと
1956年(昭和31年)8月18日 大館大火
秋田県大館市で「大館大火」と呼ばれる大規模な火災が発生した。出火元は東大館駅前の旅館で、台風9号通過後のフェーン現象による強風にあおられて燃え広がり、中心市街地の大町一帯が消失しました。
大火への備え
大館市では、第2次世界大戦後、1968年(昭和43年)までに本大火を含め4回の大火に見舞われており、大館駅や中心市街地、市役所周辺の官庁街などが相次いで焼失しました。
この一連の大火を経て、大館市では、防火帯の設置や主要道路の拡幅、街路樹の設置、さらには火災予防組合の設立による消防力の強化などハード・ソフト両面での施策が行われました。
過去の災害を知り、災害への備えを事前に学習する
消防庁の「防災・危機管理e-カレッジ」は、インターネット上で防災・危機管理に関する学びの場を提供することを目的としています。過去の災害を知り、災害への備えを事前に学習することは、減災に取り組むうえで有効です。
参照 総務省 消防庁ホームページ|eカレッジの内容紹介
火事について学ぼう!
クイズで防災を学ぼう!(火事(かじ)編) ていがくねんのかたへ
出典 総務省 消防庁|防災・危機管理eカレッジ
このビデオはクイズ形式で火事の防災知識を学び、火の取り扱いや避難方法について説明しています。火事を見つけたら大声で知らせ、大人と一緒に安全に対処することが重要です。煙を吸わないように低い姿勢で避難し、防災訓練に積極的に参加することが推奨されています。
火事の危険性について知りたい
私たちの財産も生命も、築き上げてきた何もかもを焼き尽くす火事。放火という悪質な犯罪で、一瞬にしてあなたの大切なものすべてを奪うことがあります。
その他、タバコ、てんぷら鍋の過熱、たき火、火あそびなど、様々なきっかけで火災は発生します。
このレッスンでは、火災の傾向を学ぶとともに、出火の原因別に防火のポイント、住宅防火対策、火災発生時の行動について考えていきます。
火災の基礎的な知識を身につけましょう。
出典 総務省消防庁|防災・危機管理eカレッジ
まとめにかえて
住宅などの財産だけでなく命をも奪う恐ろしい火災。住宅火災によって、毎年約900人の方が亡くなっています。その半数が「逃げ遅れ」によるものです。また、亡くなった方の約7割を65歳以上の高齢者が占めています。出典 政府広報オンライン
火災から命を守るために、火災の発生を感知し知らせる「住宅用火災警報器」の設置がすべての住宅に義務付けられています。逃げ遅れを防ぐためには住宅内で火災が発生したことをいち早く察知し、初期消火や避難などを素早く行えるように備えておくことが必要です。
参照 政府広報オンライン|逃げ遅れを防ぐためには?
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