1907年(明治40年)に発生した「明治40年大水害」は、歴史的にも大規模な被害をもたらしました。豪雨や水害に備える為にハザードマップの活用や河川ライブカメラの情報を前もって知って、活用できるようにしておくことは豪雨や水害から身を守るために有益です。
有史以来最大規模とされる被害
1907年(明治40年)8月22日から28日にかけて 明治40年大水害(富士川豪雨)
台風の接近に伴い、山梨県内では洪水や土砂災害が相次ぎ、「明治40年大水害」と呼ばれる有史以来最大規模とされる被害となりました。
この期間の降水量は南部町で469.3mm、甲府市で327.1mmという記録が残っていますが、特に、甲府盆地の東縁に近い日川、重川、御手洗川流域の日川村(現在の山梨市)や一宮村(現在の笛吹市)では山崩れによる土砂によって一帯が巨石に覆われ河原のようになったと伝えられています。
水害から身を守る
豪雨により河川の氾濫や土砂災害が起こる場合があり、水害から身を守るためにっ知っておくべき防災情報を心得ておくことが必要になります。
ハザードマップを知っていますか?
洪水ハザードマップには、水につかると予想される場所が深さごとに色分けして描かれていて、避難所の位置や連絡先、消防署や警察署の場所、がけくずれなどに注意しなくてはならないところなど、いざ! というときにそなえるための情報が示されています。
出典 国土交通省|かわナビ
川の防災情報
全国の洪水の危険度、行政からの発表、河川の状況、氾濫時の浸水範囲、雨量等や他の防災関連ウェブサイトの情報を見ることができます。
河川ライブカメラマップ
ライブカメラで川の様子を見ることもできます。近くの川の映像が見られるかを確認しておき、ライブ映像で雨量や水位をチェックして、もしも危ない! と感じたら、早めに避難するよう心がけてください。
出典 国土交通省|カワナビ
まとめにかえて
災害への対応は早いことが肝要です。危険がせまる前に、状況を把握しておくことが防災に取り組む上では重要です。家の階段を水が上がってくる前に、行政からの発表やライブカメラ等で河川の状況を確認しておくことが大事です。
家の階段を上がってくる水
令和元年東日本台風
家の階段を上がってくる水に唖然
60代 男性 醸造場社長
防災無線等で頻繁に避難勧告が来ていたのですが、自分はその段階でも避難せずに、水位が上がってきたら食料がないと困るから握り飯とカップ麺を持って上がろうとか、水が押し寄せてきたらビデオを撮らなくちゃいけないなとか、ライフジャケットも持っていこうなど、妙なところで可笑しいくらい冷静でした。
夜中の12時くらいから越水したのかサーっという音がし始め、3時過ぎからゴーっという音に変わり、4時になると階下のガラス窓が割れる音がして、『これは決壊したんだな』とわかりました。
その時には電源も落ちてしまって、周りの状況がよく分からなかったのですが、目視できる範囲では、1階の屋根の近くまで水が来ているような感じでした。
サーっという音がゴーっという音に変わった時、『これは現実の事なのか?』と。そして、薄暗い中、家の階段の上から7~8段目とだんだん水が上がってきた時に、初めて、とんでもない事が起きている、現実なのだと思いました。
出典 内閣府防災情報のページ|一日前プロジェクト