水害が発生した直後の対応は、経過時間ごとに状況が変わるため、迅速かつ適切な行動が求められます。以下は、経過時間ごとに分けた対応のポイントです。
発生直後〜数分以内
- 命の安全を最優先
- まず、自分や家族の安全を最優先に考え、速やかに避難場所や高台、頑丈な建物に避難する。
- 浸水が始まった場合は、家の1階から2階や屋根に移動する。
- 避難が難しい場合は、避難指示や緊急速報に従い、できる限り安全な場所へ移動する。
- 避難情報の確認
- スマートフォンやラジオで気象情報や避難指示を確認し、状況に応じた行動を取る。
- エリアメールや緊急速報が届く場合もあるため、情報をしっかり確認。
1時間以内
- 避難ルートの選定
- 浸水が広がる前に、安全な避難ルートを確認し、浸水や土砂災害の危険が少ない場所を目指す。
- 車での避難は避ける(車が水没しやすく、避難が困難になるため)。
- 水やガス、電気の供給を切断
- 避難する前に、水道やガス、電気の供給を切り、火災や漏電の危険を防ぐ。
- 浸水の危険がある場合は、ブレーカーを落とす。
3〜6時間以内
- 浸水の進行に注意
- 水位がさらに上昇する可能性があるため、常に最新の情報を収集し、避難場所が安全か確認。
- 避難所での安全が確保されているかを確認し、必要ならばさらに安全な場所に移動する。
- 周囲との連絡
- 家族や友人、近隣住民との連絡を取り合い、お互いの無事を確認。
- SNSやメッセージアプリで避難所や現状を報告することで、安否確認や状況把握が容易になる。
6〜12時間以内
- 状況の安定化を待つ
- 一旦避難が完了した場合でも、すぐに自宅に戻らず、当局からの指示を待つ。
- 水害の影響が続く可能性があるため、無理に戻ろうとせずに安全を確保する。
- 避難生活の準備
- 避難が長引く場合は、避難所での生活に備えて、物資の配給を受けたり、他の避難者と協力しながら生活環境を整える。
12〜24時間以内
- 状況の把握と復旧準備
- 当局からの指示があれば、自宅周辺の安全確認を行い、復旧作業の準備を進める。
- 浸水が収まった後でも、家屋の構造に問題がないか、電気やガスの安全確認を行う。
- 復旧支援の依頼
- 地元の自治体や支援機関に連絡し、被害状況の報告や支援を依頼する。
- 保険会社に被害状況を報告し、早急に手続きに取りかかる。
水害直後の対応は時間が経過するごとに変化し、早期の判断と行動が被害を最小限に抑えるカギとなります。
そして災害前の生活を取り戻せたら、次の災害のための防災が始まります。
いざその時、その前は?
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