地震そして津波、備えは先ず歴史を知ることから・12月26日 スマトラ島沖地震・インド洋巨大津波

地震
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2004年、インドネシア・スマトラ島沖で発生したマグニチュード9.1の地震とそれに伴う津波は、インド洋沿岸に甚大な被害をもたらしました。被害を防ぐ鍵は、「過去の教訓」を学び、防災意識を高めることにあります。本記事では、歴史から学ぶ重要性や、津波の恐ろしさ、そして命を守るための備えについて考察します。

不意打ちの津波来襲

2004年(平成16年)12月26日 スマトラ島沖地震・インド洋巨大津波

出典 国土交通省|tタイのプーケット島の海岸に押し寄せた津波〔写真提供/AFP=時事〕

インドネシア・スマトラ島沖を震源とするマグニチュード9.1の地震が発生しました。
地震発生後、津波がインド洋沿岸の広範囲を襲い、インドやアフリカ大陸でも甚大な被害があり、死者・行方不明者は230,000人以上となり、タイ・プーケット島などで滞在中の観光客が巻き添えとなりました。
当時はインド洋沿岸を対象とした津波警報システムがなく、不意打ちの津波来襲となり、この地震を契機に整備が進められました。

出典 国土交通省|スマトラ島沖大地震

津波の怖さ

津波の怖さ 知ってますか?

津波を正しく理解して、津波から自分を守る方法を知ることで、津波による被害を減らすことができます。今回は、津波の恐ろしさや身を守る方法をお知らせします。
出典 政府広報オンライン

出典 政府広報オンライン

津波は速い 怖い 避難は早く 高く!

津波は膝くらいの高さでも、大人を押し流すくらいの威力をもっています。そして津波の伝わる速度は速いので、見えてからの避難では逃げ遅れてしまいます。大切な命を守るため、日頃から自分の住んでいる地域の津波のリスクや、津波警報が発表された場合の避難場所を確認しておきましょう。
出典 政府広報オンライン

出典 政府広報オンライン

スマトラ島沖地震による津波では不意打ちの襲来でしたが、被害を小さくした事例もありました。

震源近くの島民を救ったものとは?

シムル島は香川県ほどの面積(1800km2)に約7万8000人が住んでいます。震源から約60kmという至近ながら、津波で亡くなったのは7人だけでした。

「日本の研究者が現地で調査していますが、1907年に発生した地震津波ではシムル島でも多くの犠牲者を出しました。その悲しい記憶が100年間、言い伝えられたというのです」(東北大学災害科学国際研究所の今村文彦所長)

出典 ウェザーニュース

災害を後世に言い伝える

100年前の津波被害の言い伝えは、シムル語で「スモン(津波=Smong)」と呼ばれ、「♪もし強い地震が来たら、もし海の水が引いたら、高いところを探そう、自分の身を守るために」と節回しをつけ語られ、歌い継がれてきました。

「シムル島の事例は、災害経験や教訓を後世に言い伝えることがいかに大切なのかを教えてくれます。地震や津波は過去から現在、そして将来に必ずどこかで繰り返し起きます。東日本大震災など大きな災害を経験した私たちは、100年後、200年後、さらにもっと先の人にも伝承していかなければならないと思います」(今村所長)
出典 ウェザーニュース|スマトラ島沖地震から13年!震源近くの島民を救ったものとは?


地震があると津波を警戒する必要があります。それを伝え震源近くの島の人たちを救ったのは、100年前の経験とその伝承でした。

まとめにかえて

日本は地震や津波、台風、水害、火山などの災害に襲われてきています。過去の人たちはその経験を子孫に伝え、役立ててもらおうとしてきました。そうしたことを受け継いでいくことは、今の自分の為だけでなく未来の自分の為にも大事なことです。

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