津波が太平洋を越えて日本列島に到達
2010年(平成22年)2月28日 チリ地震津波
前日の南米チリでのマグニチュード8.8の巨大地震に伴い発生した津波が太平洋を越えて日本列島に到達しました。
気象庁は28日9時33分に青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県沿岸に大津波警報、このほか太平洋沿岸を中心に広い範囲に津波警報・注意報を発表しました。高知県須崎港の1m28cmをはじめ各地で1m前後の津波が観測され、沿岸部の鉄道路線が軒並み運転を見合わせましたが、死傷者多数だった1960年のチリ地震津波に比べ大幅に少ない被害となりました。
不意打ちへの対処
南米・チリの巨大地震で生じた津波は、 日本にまで到達することは予想されておらず、完全な不意打ちとして日本に襲来しました。
1960年5月24日 チリ地震津波
ほぼ1日前にチリで地震が発生した事は気象庁にも知られていたが、津波が日本に到達するとは予想されていなかった。日本の津波予報は三陸地方を対象として1941年に始まり、1952年には気象業務法により全国を対象として実施されるようになってはいたが、近地津波のみが考慮されており、遠地津波は想定外であった。
出典 内閣府防災情報のページ
津波から命を守る!
津波の避難3原則
東日本大震災では、津波により多くの尊い命が奪われました。そして、今なお、日本だけではなく、世界の様々な地域で地震が頻発しています。国内でも、首都直下地震や南海トラフ巨大地震が予想され、いつ大きな津波が襲ってくるかわかりません。今回は、東日本大震災による津波から多くの人命を救った釜石の小中学生が実践した「津波の避難3原則」を中心に、津波から命を守る心得を紹介します。
出典 政府広報オンライン
まとめにかえて
津波に備えるためには、不意打ちにならないように津波情報をいち早く入手し、その対応を事前に心得ておくことが大事です。
津波警報等の発表を知るには
津波警報等は、気象庁ホームページのほか、テレビやラジオ、携帯電話、防災行政無線、津波フラッグなどで知ることができます。
出典 気象庁|津波から身を守るために
避難に関する情報の提供
津波発生時は、防災無線や情報板から情報が提供されます。
また、津波の危険がある場所には、津波が来襲する危険があることを示す「津波注意」のほか、津波避難場所を示す津波標識が設置されています。万一に備え、海の近くにいるときには必ず確認しておきましょう。
出典 国土交通省| 避難に関する情報の提供