ポンペイを埋没させたのは西暦79年の噴火
1906年4月7日 イタリア・ヴェスヴィオ山噴火
イタリア・ナポリ近郊にあるヴェスヴィオ山が噴火し、降灰などにより約300人が死亡する大きな被害となりました。
ヴェスヴィオ山は、遺跡として有名なポンペイを埋没させた西暦79年の噴火が有名ですが、この噴火以降もこの1906年を含め、死者をもたらすような噴火が何度も発生しています。
噴火にそなえて、今からできること
ヴェスヴィオ山は西暦79年に噴火し、1800年以上経って噴火しています。
火山は予兆があったとしても噴火を予測することは難しい現象です。前もって備えや心構えを持っておくことが大事です。
被害をできるだけ少なくするために。
家庭でできることはなんだろう。
噴火にそなえて、おうちでできることを考えてみましょう。もしもの時もあわてず、安全に行動するために、避難場所や情報などをきちんと知っておきましょう。
非常用品の準備をしよう
●防災用品(ぼうさいようひん)を、リュックなどに入れて 準備(じゅんび)しておきましょう。
●飲み水や非常用の食べ物などは、ときどき新しいものに取りかえましょう。
●重くなりすぎないよう注意しましょう。
避難場所や避難の方法について話あおう
●おうちから一番近い避難場所(ひなんばしょ)を確認(かくにん)しておきましょう。
●避難(ひなん)するときの道を確認(かくにん)しておきましょう。
●家族や近所で、避難の方法を 話しあいましょう。
こんなものを準備しよう
●ヘルメット ●マスク ●手袋 ●懐中電灯 ●ラジオ
●常備薬 ●カッパ・防寒具 ●着替え ●ちり紙
●タオル ●非常食 ●飲料水 ●貴重品・現金など
正しい情報をキャッチしよう
●各市町村で発行している、樽前山火山防災マップをはり出しておきましょう。
●「気象庁(きしょうちょう)」や「(財)日本気象協会(にほんきしょうきょうかい)」の ホームページ などで、火山についての情報(じょうほう)を チェックしておきましょう。
<噴火のまえぶれがあったら>
●市や町、村、警察(けいさつ)、消防(しょうぼう)などの 情報を確認しましょう。
●避難するよう呼びかけがあったら、すみやかに避難しましょう。
●正しい情報を聞いて、うわさやデマにまどわされないように しましょう。
●避難したあと、家族やともだちの安全を知りたいときは、 NTTの「災害用伝言(さいがいようでんごん)ダイヤル」 171番、web171を利用しましょう。
参照 国土交通省北海道開発局
火山災害対応から いま伝えたいこと
国や地方公共団体等で実際に火山災害対応の主導的な役割を担った経験のある火山防災エキスパートの方に、当時の火山災害対応経験から感じた課題・教訓、経験を踏まえた火山災害の軽減に向けた取組み、火山地域の地方公共団体職員等に伝えたいことに関する講話を頂き、映像資料を作成しました。
出典 内閣府防災情報のページ|火山防災に関する普及啓発映像資料について
火山防災エキスパート講話集
噴火災害に備える 伊豆東部火山群・富士山での防災活動
まとめにかえて
火山の噴火は、地震と同じように事前に予兆があったとしても予測することが非常に難しい現象です。噴火の被害を抑えるためには、一刻も早く避難することが必要です。居住地域に影響のある火山や、登山予定の火山の状況をしっかりと把握し、いざという時の備えもしておくようにすることが大事です。