マイ・タイムラインで災害に備ることを考えてみる・8月14日 京都府南部豪雨

大雨
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2012年8月14日、京都府南部では記録的な豪雨が発生し、河川の増水や土砂崩れによる甚大な被害が発生しました。この豪雨により、宇治市では住宅が流出し、多くの家が浸水・損壊しました。このような自然災害に対して適切に備えるためには、日頃から「マイ・タイムライン」を作成し、予めどのように行動するかを決めておくことが重要です。これから迎える台風シーズンを前に、自分自身や家族を守るための備えを再確認しておくことが防災に取り組む上で大事です。

記録的な大雨による河川の増水

2012年(平成24年)8月14日 京都府南部豪雨

未明から朝にかけて、日本付近に停滞していた前線に向かって湿った空気が流れ込み、近畿地方を中心に記録的な大雨となり、特に京都府では、1時間降水量が宇治市で78.0mmを観測したほか、解析雨量では八幡市付近や城陽市付近で約90mmとなる猛烈な雨を観測した。
この大雨で、宇治市で河川の増水により住宅が流出して1人が死亡、1人が行方不明になったほか、京都府だけでも住宅3,000棟以上が浸水・損壊した。

出典 宇治市|平成24年8月13日・14日京都府南部地域豪雨災害記録集 水害の記録 グラン・ドムール宇治木幡自治会と五ケ庄地域の写真

「今まではこんなことなかったのに」

京都府南部で8月13日夜から14日朝にかけて降った記録的豪雨は、府南部地域に土砂崩れや床上浸水などの甚大な被害をもたらしました。 「今まではこんなことなかったのに」ということが、起こってしまう災害。これから迎える台風シーズンを前に、今一度、風水害への備えを確認しましょう。
出典 広報うじたわら

ヌカリなく防災行動をするための備え

過去の災害教訓を活かせず

前線による大雨(平成24年8月)

豪雨への備えにヌカリあり~過去の災害教訓を活かせず~

(宇治市 60代 男性 地区役員)

後で知ったんですけど、その当時のレーダー画像は真っ赤な雲がピンポイントでバーッと押し寄せてきていたんです。私もたいがい雨雲レーダーを見てるんですが、前日に畑で捻挫してしまい、早くから寝ていたのです。

雨があまりにきついので、夜中の3時ごろから起きていました。その雨雲が2時から3時くらいに押し寄せるというのが分かっていたら、もっと早いとこ指示が出せたのに、「抜かってたな」と思っています。

それと、昭和28年の災害教訓が2つあったことを抜かってました。その年の9月に宇治市が台風でひどい目にあったということだけしか頭になく、「台風が来たら怖いで」と思っていても、今回みたいに寒冷前線が通過して豪雨になるということは「まあ、ないやろ」と。

でも、同じ年の8月15日に南山城水害が発生し、同じような雨雲が来て、雷が鳴りまくり、大雨が降り、堤防が決壊するなどして多くの人が亡くなっていたのです。南部の方の災害で宇治市は関係ないと思い込んでいたというのが、最大の不覚です。

雲なんてきちっと同じコースでくるということはまずないわけですよ。上いったり下いったりして。だから、そういうことがこの時期にあるんだということがわかっていたら、もうちょっと構えることができたんじゃないかなと、残念に思っています。

出典 内閣府防災情報のページ|一日前プロジェクト

過去に経験したことでも、いざその時にどのようにするを分かっていないと防災行動がすぐに行えない場合があります。事前の備えとしてあらかじめとるべき行動を知っておくことが必要です。

マイ・タイムラインで水害・土砂災害に備えよう

災害に備えて自分自身がとるべき行動をあらかじめ決めたものが「マイ・タイムライン」です。家族や地域で相談しながら、それぞれの「マイ・タイムライン」を作ってみましょう。
出典 京都市防災ポータルサイト|マイ・タイムライン

京都市防災ポータルサイト|マイ・タイムラインで水害・土砂災害に備えよう!(ホームページ版)

まとめにかえて

今まで一度も無かったことでも過去に経験したことでも、いざその時に慌てず対応できるようにしておくことは大事です。そのためには事前に被害想定と防災行動を心得ておくことが必要です。
「マイ・タイムライン」で災害に備えて自分自身がとるべき行動をあらかじめ決めておくことは、備えておくことが防災に取り組む上で有益です。

日頃の備え

いざというとき、自分と家族の命を守れるかどうかは、まず、自らの備えと行動にかかっています。先日の豪雨は、深夜から早朝にかけて強く降りました。例えば、こんな時間帯だと、寝ていて、突然、避難しなければならない場合があります。そんな状態になってから準備していては、逃げ遅れる可能性が高くなってしまいます。
出典 広報うじたわら

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