先月も先々月にも発生した地震・5月13日 鹿児島県北西部の地震

地震
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震度階を変更後初めての震度6弱以上

1997年(平成9年)5月13日 鹿児島県薩摩地方の地震

鹿児島県薩摩地方を震源とするマグニチュード6.4の地震が発生し、薩摩川内市で震度6弱を観測しました。

Googleマップ 鹿児島県薩摩川内市

この地震は、気象庁が1995年(平成7年)の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)を受けて震度階を変更し、震度5と震度6を「強・弱」に分割して以降、震度6弱以上を観測した初めての地震となりました。

この近くでは、3月26日にもマグニチュード6.6、最大震度5強の地震があり、いずれも断層の活動によるものとされています。この一連の地震で、鹿児島県を中心に負傷者43人、家屋損壊約5,000棟の被害となりました。

震度階級

気象庁の震度階級は「震度0」「震度1」「震度2」「震度3」「震度4」「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」「震度7」の10階級となっています。
出典 気象庁|震度について

鹿児島県薩摩地方の地震

鹿児島県薩摩地方では3月26日、4月3日にも地震が発生しています。

1997年 鹿児島県薩摩地方での地震

3月26日17時31分ごろ,鹿児島県薩摩地方でマグニチュード 6.5の地震が発生。4月3日01時33分には本震の西方約4キロ付近でマグニチュード5.6の余震(最大)が発生。その後, 5月13日14時38分ごろ, 3月26日の地震の震源と違う鹿児島県薩摩地方で マグニチュード6.3の地震が発生しました。
参照 NHKアーカイブス|3月26日(震度5強) 5月13日(震度6弱)鹿児島県薩摩地方で地震

出典 NHKアーカイブス|3月26日(震度5強) 5月13日(震度6弱)鹿児島県薩摩地方で地震

関連する地震

今回の地震は、3月26日の地震と時間・空間的に近接して発生していること、3月の地震と同程度の規模であるが、今回の余震活動が3月と比べてやや不活発であることが特徴である。これらから、今回の地震と3月の地震は関連すると考えられ、3月の地震による応力の変化などにより今回の地震が引き起こされた可能性があるが、その発生要因についての詳細は不明である。
出典 鹿児島大学|1997年5月13日の鹿児島県北西部の地震について

MBC南日本放送|かごしま防災スイッチ「1997年3月 県北西部地震」(2023/3/25放送)

まとめにかえて

大きな地震が発生したために、その地震の周辺で地下の岩盤に加わる力のバランスが崩れ、引き続いて当初の大きな地震と同じくらいかそれ以上の大きな地震が発生することが、ごくまれにあります。
ただし、現在の科学では、大きな地震の後に、その付近や周辺で再び大きな地震が起きるかを確度高く予測することはできませんので、その発生日時や規模を予測することも出来ません。
出典 気象庁|よくある質問

地震では地域の特性に応じて、備えや対策を考えておくことが大事す。地形によって土砂災害に注意しする場合、都市部等では火災、沿岸部等では津波に警戒と地震の揺れだけでなく地域毎に注意が必要なことやその対応が異なる場合があります。
突然発生する地震には事前の心構えを持っておく必要があります。

参照 気象庁|地震から身を守るためにNHK|地震火災の注意点

出典 気象庁|地震から身を守るために